FSH-1 (1)

何か面白そうなのはないかと探していてFSH-1に行き当たった。
Filter Sample/Hold の略でFSH。
Filterの方はタッチワウらしい。
Sample/Holdの方はピロリロリロリロ~的なランダムな音変化。

gggの紹介ページ読むと、「これはオーバーハイムのVCFと同じ回路だよ」とある。
Maestro Filter Sample/Hold

http://www.generalguitargadgets.com/projects/19-filters-envelope/115-maestro-filter-samplehold


tonepadにも製作記事がある。
FSH1

http://www.tonepad.com/project.asp?id=50


マエストロのオリジナルはパネルに FILTER RANGE と S/H SPEED の2つのツマミと FILTER と S/H の切り替えスイッチしかなくてとてもシンプル。

Vintage Maestro Filter Sample Hold guitar effects pedal
Vintage Maestro Filter Sample Hold guitar effects pedal | Flickr - Photo Sharing!


gggの方がオリジナルに近いようで、tonepadの方がかなり修正加えられてる。
tonepadの方がどれくらい修正してるのか確認してメモを作ってみた。
tonepadは "FSH1.Rev.2008" を参照している。


パネル上のツマミの比較
ggg

  1. filter range 100k
  2. S/H speed 2M

tonepad

  1. range 100k -> gggの回路図では R15 100k のポット
  2. speed 1M -> gggの回路図では R28 2M のポット
  3. resonance 2.2M -> gggの回路図では R7 1M
  4. attack 5k -> gggの回路図では R18 3.3k
  5. decay 1M -> gggの回路図ではなし


回路図でのICの対比

  • tonepad の IC1a -> gggの回路図では IC1
  • tonepad の IC1b -> gggの回路図では IC2
  • tonepad の IC2a -> gggの回路図では IC3
  • tonepad の IC2b -> gggの回路図では なし
  • tonepad の IC3a -> gggの回路図では IC4
  • tonepad の IC3b -> gggの回路図では IC5


使用されているICの比較

tonepad

  • IC1 = LM13600
  • IC2 = Dual Opamp
  • IC3 = Dual Opamp

ggg

  • IC1 = CA3080T
  • IC2 = CA3080T
  • IC3 = 741 (Single Opamp)
  • IC4 = 741 (Single Opamp)
  • IC5 = 741 (Single Opamp)


その他

  • gggにはUP/DOWNのスイッチ無し

 

 

tonepadの方はツマミが3つ増えてる上に、UP/DOWNのスイッチまで付けられている。

オリジナルよりも調整できる部分が増えているのは魅力かな。

いじれるツマミが多いと得した気分がするし。

反面、調整が煩雑になって操作が難しくなるという欠点もあると思うのだな。