Phase 90 (3)
なんといってもFETのマッチングが大事なんだとか。
で、マッチングするにはなんせ数を揃えて計測するしかない、と。
数を揃えるには単価が安い方が懐に優しいな、と。
ただプリント基板のパターンのことも考えとく必要はあるかな、と。
tonepadのPDFのPartsListには2N5952と書かれている。
が基板レイアウト図は2N5458を想定して書かれてる。
これに2SK30AGRを載せるには足を捻らないといけない。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:JFET_N-dep_symbol.svg
上記3つのFETのピンの並び順(平らな面を手前にして左から)
- 2N5952 : GSD
- 2N5458 : DSG
- 2SK30AGR : SGD
入手しやすくてお安い2SK30Aのピンの真ん中がSでないのがプリント基板のパターン的に残念。
マッチングのためにたくさん買うなら2SK30Aなのだがなあ。
足を捻じ曲げないといかんのは強度的にあまり良くなさそうでやりたくないなあ。
2N5458も10個以上なら単価30円台になるし良いのかな。
マッチングについて調べてみると、IDSSを計測して同じ値のモノを揃えるのだ、とのこと。
IDSSはドレイン飽和電流 (drain saturation current) のことで、G-S間の電圧が0Vの時(=GとSがショートしてる状態)のD電流のことらしい。
更に精密なマッチングをする場合、G-S間のバイアス電圧を測定するというのもあるらしい。
が、フェイザーとしてはIDSSのマッチングで十分みたいである。
試しに手元に1つ余ってた2SK30AGRでIDSS計測してみる。
G-Sをショートして9Vパワーサプライのマイナスと接続。
9Vパワーサプライのプラスをテスターのプラス(赤)と接続。
そしてテスターのマイナス(黒)をDへ。
バチッ!!!
はい、パワーサプライと間違えて19VのACアダプタ直で繋いでFETトばした orz 。。。
仕方なく、以前バッファで使った2SK30AGRをソケットから外して計測してみる。
2.25mAくらい。
2SK30Aのデータシートを見てみると、VDS=10Vの時のGRランクのIDSSは2.60mA~6.50mAとのこと。
9Vのパワーサプライとはいえちょっと低くないか?
と思ってパワーサプライの電圧をチェックしてみると正確には8.6V。
たくさん買ってきて測定してみるしかないか。