OC-2 (2)
作ったOC-2だが、もう少しエフェクト音を大きくできないか、とググってみた。
Help with Boss OC-2 volume boost mod
オリジナルの回路図のR43(27K)とR49(100K)を変更すると良いらしい。
+3.2dbを狙って、
- R43(自分の回路図ではR13)を39Kに変更
- R49(自分の回路図ではR11)を270Kに変更
としてみた。
うーん、効果あるかなあ?という程度だった。
まあ、これでいいか。
もう一つ、4027を元はMC14027BCPを挿してたのだけど、TC4027BPなら何か変わるかなと思って挿し変えてみた。
うーん、何か変わったか?という程度だった。
まあ、これでいいか。
OC-2 (1)
オクターバーのOC-2を作ってみた。
参考にしたのはこちらのサイト Sabro Tone の回路図。
Request: Boss OC-2 Octaver | SabroTone
で、2点ほど改造というか変更をした。
変更1:4027の7番ピンの+9V接続を、GND接続に変更。
4027はOCT2用で、オリジナルのBA634の代わりにT型フリップフロップとして使われてる。
T型フリップフロップは、J-KフリップフロップのJとKを1にすればよいらしい。
4027でJ-Kモードにするには、RESETとSETを"L"(=0)にしてクロックパルスを立ち上げる、とデータシートにある。
ということは、RESET(4pin)とSET(7pin)をGND()=0、J(6pin)とK(5pin)を+9V(=1)、と接続するはず。
なのだけど、Sabro Toneの回路図では7pinが+9Vに接続されている。
4027を使った回路図の元ネタのStellan Lehrberg氏の回路図でもそうなってる。
http://hem.fyristorg.com/effects/oct-2.gif
最初気付かずにこの通り作ってたら、4027のQ(1pin)から聞こえるはずの2オクターブ下の音が出てこなかった。
7pinをGNDに接続するとこれが聞こえるようになったので、修正することにした。
変更2:2つのFETのDをBIAS接続してるのを、SをBIAS接続するよう変更。
Sabro Toneの回路図はDをBIASに接続するよう明記されてる。
ただ、VEROのレイアウトをよくよく見てみるとSがBIASに接続されてる。
で、Update (28.05.2011)のコメントを見ると、FETの挿す方向間違ってたのでひっくり返したとある。
オリジナルはどっち向きなんだろうとこちらを見てみた。
Boss OC-2 Dual Octave Down Guitar Pedal Schematic Diagram
回路図にはSとDは明記されてないので、下の方にあるレイアウトを追っかけてみると、Q7はDが、Q8はSが、BIASに接続されてる。。。
こちらも最初はSabro Toneの回路図の通り作ってたのだけど、イマイチ安定したエフェクト音が出なかった。
FETを2つともひっくり返してみるとエフェクト音が良くなったので修正することにした。
Sabro Tone のは回路図とVEROレイアウトだけなので、プリント基板は自分でレイアウト作成した。
いつものようにKiCadに回路図打ち込む。
苦労の末に完成させたレイアウトはこんな感じ。
ジャンパが多い。11本ある。
基板上の部品はこんな感じ。
部品は今回は特殊なのは一つもなくてあっさり入手できた。
- 抵抗器は全部普通の奴。
- コンデンサは小さい3つがセラミックであとは普通のフィルム。
- 電解コンデンサは100uと220uの大きい2つは普通の耐圧25Vの奴。
- それ以外の電解コンデンサは全部MUSEのBP。
- Geダイオードは1N34A。
- Siダイオードは1N914。
- FETは2SK30ATM-Yで、出力手前のトランジスタは2N3904。
- ICはTL074、LM324、TL072、4013、4027。
結果的にはどこも間違えずに作れていたのだけど、前述の2つの変更点に対応するまで、エフェクト音がイマイチ出なくて、テスター当てたり信号追っかけたりと不良原因を追究するのにかなり時間を取られてしまった。
というか心が折れかけた。
作り間違えたんじゃないか、と。
あ、これはFETをひっくり返す前の写真だな。
出音なのだけど、1オクターブ、2オクターブ下の音が付くだけなのに面白い。
ベースとユニゾンしてる感じ。
ただエフェクト音は不安定というかブチブチ切れるというか、そんな感じ。
きっちりピッキングして、スタッカートだときれいに出る感じ、かな。
OCT2は使わないからいらない、という人もいるようだけど、2オクターブ下の音が付くと厚みが増して気持ちいい。
ただエフェクト音の不安定さはOCT1以上で、いらないと言う人の気持ちも分からないではない。
この辺りがアナログのオクターバーとしての限界なのかな。
まあまあ音が出てるのでいいかなと思ってるのだが、自分は実機を触ったことが無い。
youtubeで実演を聞くこともできるが、出音が低音過ぎてイマイチよく聞こえないので、自作のこいつの出来が良いのかどうかはよく分かっていない。
どうなんだろうか。
オクターバー
最近、作りたいと思えるのがなかったのだけど、友人にオクターバーって作れるのかいな?と聞かれて調べてみて驚いた。
オクターバーってものすごく大きな回路なんだねー、と。
OCT-1, OC-01
最初に見つけたのはこのKORGのOCT-1の回路図。
http://files.effectsdatabase.com/docs/schematics/korg_oct-1.gif
KC_soldermanさんのブログも参照させてもらいました。
製作する上での有用な情報がたくさんでした。
http://blogs.yahoo.co.jp/kc_solderman/10879511.html
デュアルのオペアンプが4つも使われている。
それに加えて4013とNJM13600が1つずつ。
そしてPOLARITYスイッチ。
こいつは1オクターブ下の音を加えてくれるようになってるらしい。
ツマミは2つで原音とエフェクト音のレベルをそれぞれ調整できるらしい。
OC-2
引き続きググっていると次にOC-2を見つけた。
http://www.hobby-hour.com/electronics/s/oc2-octave.php
デュアルのオペアンプが5つも使われている。
4013があるのはOCT-1と同じだけどNJM13600はなし。
そして見慣れないBA634というICが使われているが、これはT型フリップフロップのICなのだとか。
更にトランジスタが8つ。
戦意喪失するほどに巨大な回路であるな。
しかもT型フリップフロップのBA634はもう入手できないものらしい。
OC-2は1オクターブ下と2オクターブしたの音を加えてくれる作りになっている。
ツマミは3つで原音とエフェクト音2つのレベル調節。
SHAKEさんのブログで製作されてるようなのだけど、これは手が出ないなー。
http://blogs.yahoo.co.jp/srvkwschar/37322876.html
Chopped OC-2
更にOC-2についてググっていて Chopped OC-2 というのを見つけた。
OC-2を回路図通りに作るのは部品多くて大変なんでお手軽版考えてみました、というものらしい。
"ぶった切りOC-2"てな感じだろうか?
一人目の、2オクターブ下付加機能とFETスイッチと入力バッファを取っ払ってクワッドオペアンプ2つと4013を1つだけにしたよ、というスレッド。
http://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=58609.0
回路図はこれ。
http://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=80547.msg666708#msg666708
二人目の、ちょっと改良して Mid boost 機能を追加して、オリジナルの入力バッファを戻したよ、というスレッド。
http://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=80547.0
回路図はこれ。
http://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=80547.msg669647#msg669647
三人目の、1オクターブ上を付加する Pushme Pullyou 回路を足してみたよ、というスレッド。
http://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=84023.0
回路図はこれ。(二人目の人が足した入力バッファはなくなっている)
http://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=84023.msg701343#msg701343
また Pushme Pullyou の回路図はCircuit Snippetsにあった。
http://www.jiggawoo.eclipse.co.uk/guitarhq/Circuitsnippets/snippets.html
三人目の人の回路図では、原音レベル、エフェクト音レベル、Mid boostゲイン、1オクターブ上エフェクト音レベルの4つとなっており、オリジナルのOC-2よりツマミが増えてしまっていて、何が Chopped だよってな感じで愉快。SPSTスイッチまで追加されているし。
三人の試行錯誤?を経て、OC-2の回路を元に機能を引いて足して削って足して、というカオスさ加減がアマチュアリズム全開でとても楽しい。
OC-2 True Bypass
最後にこれ。
Chopped OC-2の回路をベースに4027を使って2オクターブ下の回路を戻したのがこれ。
入手できないT型フリップフロップのICを4027で代用してるのだな。
http://www.sabrotone.com/?p=1223
Landgraff Clean Boost (1)
簡単なやつを一つ作りたいなと思って、Landgraff Clean Boost を作ってみることにした。
調べてる途中に知ったのだけど、これってほとんどSHOと同じ回路なんだそうな。
とりあえず、回路図をKiCadに打ち込みプリント基板のレイアウトを作って3Dで見てみる一連の流れ。
次にプリント基板を作成。10円玉くらいの大きさでできた。
そして部品を取り付けて配線してポットを取り付け。
ギターに繋いで音出ししてみる。
シングルコイルをアンプ直だと頼りないぼやっとした感じなのが、こいつを間に挟むと音量UPに加えて音に輪郭が加わる感じ。
ああ、これがクリーンブースターの役割なんだなあと実感できた。
しかしこいつは小さいからわざわざケースに納めるんじゃくなくて、ギター側に埋め込むとかそんなのがいいんじゃなかろうか。
KiCad本
KiCadをプリント基板作りで便利に使ってるので本日発売の本を買ってみた。
トランジスタ技術SPECIAL
一人で始めるプリント基板作り[完全フリーKiCad付き](SP No.127)
定価2,916円(税込)
http://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/MSP/MSP201407.html
第1部の入門編は初めての人に丁度良いレベルのチュートリアルで、ヘッドホンアンプの基板の作成を実例として回路図を入力するところからレイアウト作成するまでを教えてくれる。
第2部の実践編は高度な使いこなしのノウハウが一杯。
LTspiceと連係とかできるんだ、KiCadって。
それから「仕上げの配線テクニック20」が面白い。
第3部はKiCadの詳細なリファレンスマニュアル。
Eeschema、CvPcb、Pcbnew、GerbViewそれぞれに章を分けて画面例も豊富なマニュアルになってる。
KiCad(BZR4022日本語版、Windows版)がCDROMで付いてる。
今ダウンロードできる版は KiCad_stable-2013.07.07-BZR4022_Win_full_version.exe なので最新版が付録で付いてることになる。
それからAppendix7のユーザ・コミュニティkicad.jpの成り立ちとか運営方針とか知らなかったので興味深く読んだ。
自分はもうすっかり手がKiCadなんで他のを試したり乗り換えたりする気はないのだけど、他のCADを使ってて乗り換えようと考えてる人とか、CAD使ってないけど始めてみようかと思う人にはいい本だなーと思う。
FSH-1 (3)
次に何を作るか考えあぐねていて、放置していたFSH-1に手を出してみるかな、と。
TONEPADの「FSH1.Rev.2008」のPDFを参考にさせてもらってます。
http://tonepad.com/project.asp?id=50
で、PDF見てたのだが、パターンが細いのとFETのピンの並びを変えたいのと半固定抵抗器用にパッドを追加したいのがあって例によって自前でレイアウトを作るか、と。
なのでkicadに入力。
まずはeeschemaに回路図入力。
半固定抵抗器の真ん中のピンとトランジスタとFETの真ん中のピンにはパッドを追加しておきたいのでCONN_1を付け足している。
次にcvpcbでフットプリント割り当て。
2N3904と2N3906は手に入るだろうけど、FETのBF245A(GSD)とか無理そうなので2SK30Aとかで代用することを想定してピンの並びをSGDにした。
コンデンサはパターンを飛び越えての取り付けがあるので、C3とC4というフットプリントを今回作って割当てている。
220uは大きいだろうからC2V8という既存のフットプリントを割当て。
最後にpcbnewでレイアウト作成。
作成と言いながらTONEPADのを模写させてもらってる。
FETのピンの並びを変えてるのでその辺りは適当にアレンジした。
GNDの取り回し方とかも三方をぐるりと囲むように変更。
サイズは83.82mm×53.34mm。
そして3D表示で具合を見てみる。
いやー、いくらなんでもそんなには大きくないだろ > 220uの電解コンデンサ。
このTONEPADのレイアウト、回路図と突き合わせて見てみると面白い。
左下のLM13600の辺りが入力部~OTAで、左上の一角がフィルター部で、右上の一角がS&H部で、右下が電源部。
機能が基板上にきちんと整理して配置されていて美しいなあと思う。
電気的にどうなのかは知らないけど。
EM3207 (12)
About this build
This build originates from this PDF.
http://thmq.mysteria.cz/em3207/build/EM3207_v1.1_Build_Instructions.pdf
Thanks, Thomeeque.
PCB pattern
PCB pattern.
12 short jumpers
12 short jumpers (see red lines).
12 short jumpers with pattern.
12 short jumpers.
parts layout
parts layout by value.
parts layout by reference.
parts layout.
3 long jumpers
3 long jumpers (see red lines).
3 long jumpers.
pads
pads for outside of PCB.
all in one picture.
mod
C17 mod with SPDT on-off-on switch and 2 caps (22pF, 47pF).
EM3207 (11)
最終調整。
半固定抵抗を3つとも見直してみたが、結局Clockの再調整が一番有効だった様子。
Clockコンデンサを変更したというのが関係するんだろうと思われる。
うねりが少し弱いなと感じてたのが改善できてよかった。
ということで、EM3207完成の図。
EM3207 (10)
ケースに組み込む。
サイズを色々と検討した結果、今回は1590N1をチョイス。
1590Bにするか1590BBにするか迷ってたがお店で偶然1590N1を見つけられてよかった。
穴開け完了の図。
側面の穴、上面から7mmの所に開けたのだが、ケースの厚みを考えて9mmにしとくべきだった。
DCジャックの内側のネジが嵌められない。
仕方ないのでDCジャックは斜めに傾けて取り付けた。
そしていつものA-ONEのラベルでパネルを作成。
パネルを貼り付けたの図。
ネジ穴周りのカットは多少見苦しくても最終的にはナットの下に隠れるので気にしない。
そして基板をケースに組み込んだの図。
1590N1はMXRサイズより少し大きいので割りと余裕をもって収められた。
基板の裏にはボール紙をはさんで絶縁。
裏蓋には養生テープを貼って絶縁。
電池スナップも付けていて、基板の裏あたりに一応収納スペースもあって蓋も閉められる。
けど、まあ電池は入れないかな。
組み込んだところで裏蓋を閉める前に軽く音出し確認。
そしてツマミはまだないけど裏蓋を閉めたの図。
トグルスイッチは2つとも上側の側面に付けた。
収納スペース的にこれが一番収まりがよかったので。
裏蓋のネジを閉める前に、半固定抵抗器の調整を最後にもう一度じっくりやっておきたいな。
今日はここまで。
EM3207 (9)
C17は47pFが良いらしいので、PDFの22pFから変更することにした。
ついでにPAD10と11を使ってC17に並列でコンデンサを追加してスイッチで切り替えるmodをやってみることに。
C17を47pFにしてスイッチも追加したの図。
- C17は47pFにした
- ON-OFF-ONのスイッチを追加
- 22pFと47pFを並列で追加
スイッチの切り替えで結構エフェクト音の雰囲気が変わる。
ケースの穴開け加工が一つ増えるがこれもとりあえず付けることにしよう。
そろそろ本当にケース加工しようかな。
今日はここまで。