Stone Grey Distortion (1)

Stone Grey Distortion を作ってみた。

歪みはもういいかなと思っていたのだけど、CD4069とかいう見慣れぬICを使ったディストーションなので作ってみたくなったのだった。
Mad Professorディストーションだというのにも気を引かれた。

回路図とレイアウトの情報はHomemadeFXさんを参考にさせてもらった。

HomemadeFX エフェクター自作資料館

 
いつものようにKiCadに情報を打ち込む。
レイアウトは上述のHomemadeFXさんのをなぞりつつ多少自分の好みに変更した。

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今回の部品達。

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  • IC1のTL051は入手できなかったのでTL061にした
  • IC2はMC14069UBCP
  • 2N3819は入手できなかったので2SK30ATMで代用
  • R2の14.7Kは15Kで代用
  • 電解コンデンサは普通のもの
  • フィルムコンデンサとセラミックコンデンサも普通のもの

ジャンパと抵抗を取り付けたの図。

f:id:digital-91:20150111155559j:plain今回の基板は先日のアイロン転写実験の失敗した方。

 

配線してポットを取り付けたの図。

f:id:digital-91:20150111155619j:plain普通のフィルムに拘ったのだが、47nF(473)と100nF(104)は大きすぎて、ボックス型のにした方が基板への収まりがよかったな。

特に真っ黒いフィルムの100nF(104)が基板からはみ出させないと取り付けられなかった。


全部のソケットに部品を取り付けたの図。

f:id:digital-91:20150111155644j:plainできた。これで音出ししてみられる。

 

で、音出し。

なるほどこれはディストーション、よく歪む。

Distortionのつまみは上げすぎないのが程よい歪みになる感じ。

Toneもよく効く。

なかなかいいんじゃないだろうか。

"プリント基板のアイロン転写の実験"の基板完成

アイロン転写の実験した基板、穴開けまでして放置してたのだが、トナーをベンジンで落としてフラックス塗って完成させた。

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左が最初に実験した剥げがひどかった方。

周辺が心もとない感じだけどまあ使えないことはない。

右が後で実験した方。

いつもこれくらいのクオリティでできるといいんだがなー。

 

両方ともテスターでショートチェックしておいたのでいつでも作り始められる。

プリント基板のアイロン転写の実験

プリント基板はいつもアイロン転写で作っている。

マジックインキで手描きするよりきれいに仕上がるが、必ず端っこがうまく転写できず剥げてマジックで手直しする羽目になる。

 

いつもは、最終的なサイズにカットしておいたプリント基板にぶどう紙の版下を少し大きめに切って転写の作業をしている。

 

ふと、プリント基板の方に少し余裕がある方が熱が伝わり易いでは?と思いついたので実験することにした。

 

こんな感じで、版下の枠線より5mmずつくらい大きめにプリント基板をカットしてアイロン転写してみた。

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でもダメだった orz 。。。

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これくらいの剥げならマジックで修正して十分使えるのだけど、なんというか剥げるとガックリするんだよなー。

正直な話、アイロン掛けてる時には、周辺のトナーがくっついてるのか浮いてるのかよく分からない。

仮に浮いているのが分かって、そこからアイロン掛けを追加で行っても、もうくっつかないことが多いようでもある。

 

もう一つ思いついたのだが、版下の方はパターンの際のギリギリで切り抜いておいて、それを最終サイズにカットしたプリント基板に転写するというのはどうだろうか?

 

パターンの紙は余白なしに切り抜いた。

プリント基板はほぼ最終サイズ。

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すると割と上手く出来た。

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紙の余白があると、その部分が水と熱で収縮してシワになり、トナーのパターンをプリント基板の面から浮かせてしまうのかもしれない。

余白がないと端っこへのアイロン掛けもし易い。

 

この方法は良いかもしれない。

 

後はトナーの濃度をもっと濃く出来ると更に良さそうなんだがなー。

コンビニのネット印刷はトナーが薄くてイマイチな気がする。

これのためだけにレーザープリンター買うのもなんだしなー。

ごってり黒トナーを分厚く吐き出してくれる印刷サービス、ないかなー。

snow white auto wah (4)

さて、ソケットにしておいた部品を取り付ける。

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最終的に使った部品は以下になった。

  • IC1のオペアンプはLM324
  • IC2のOTAはJRCの13600D
  • IC3は78L05
  • Q1とQ2は手に入ったのでBC550
  • Q3は2N5952で代用(2N5457は入手できなかった)
  • D4とD5は手持ちの1N4004で代用
  • R26の7.9Kはなかったので4.3Kと3.6Kの抵抗の直列で代用
  • コンデンサは普通のフィルムだけど、C3の220nだけサイズの問題でWIMA

なんというか、割と地味な基板になったな。

もう少しきらきらした基板になるかと想像してたが。

 

これで全部完成なので、電源に繋いでテスターで電圧チェックしてみる。

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うん、電圧も全般的に問題ないようだ。

想定通りの電圧が出てる。

 

ということで音出し。

おお、ちゃんとワウワウ鳴ってくれた。

4つツマミがあるので調節がよく分からないな。

 

以前に作ったDoctorQと弾き比べてみると、こいつはセンスがよく効くので表情が付け易い。

一方、DoctorQは一本調子というかフィルターの変化が単調。

こいつはDecayも調節できるし、レゾナンスもいじれるし、流石の性能。

BIASがイマイチ使い方が分からないけれども。

 

あー、これナカナカ、というかカナリいいなー。

snow white auto wah (3)

さて配線。

今回はポットが4つでそれぞれに2本ずつ。

それに加えていつものIN、OUT、+9V、GNDの4本。

合計12本。

 

配線ができたの図。

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慣れてきたのか割とすんなり配線できた。

ポットへの配線8本はAWG26で、残りの4本はAWG22。

 

テスターでのチェックもしたので、後はICとトランジスタ達を挿せば通電チェックと音出しチェックしてみれるなー。

 

というところで本日は終了。

うーん、上手く動くかなー。

snow white auto wah (2)

部品を調達してきたので基板から製作開始。

 

ジャンパの取り付けイメージ。

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ジャンパを取り付けたの図。

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ICソケットの下にもジャンパがあるのでこいつを一番最初に作業。

 

続いて部品の取り付け。

部品の配置イメージ(リファレンス番号)

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部品の配置イメージ(定数)

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部品を取り付けたの図。

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割と部品が多かったなー。

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KiCadの3D表示と比べて眺めてみる。

 

いくつか回路図からの変更点があって、それらは次の通り。

  • 1N4007は手持ちの1N4004で代用
  • R26の7K9の抵抗は4K3と3K6を直列にして代用
  • 2N5457は入手できなかったので2N5952で代用

後は配線かー。

これが面倒なんだよなー。

snow white auto wah (1)

オートワウが欲しいなと思ってる。

以前にDoctorQとBassBallsⅡは基板だけ作ってみたけど、もっと別系統の音のはないのかなということで、snow white auto wah を見つけた。

 

回路図とプリント基板パターンは HomemadeFX エフェクター自作資料館さんを参照させてもらった。

 

まずはいつものようにKiCadに入力。

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こいつはOTAのLM13600を使った回路になってる。

オペアンプは4回路のLM324。

DoctorQなんかに比べて大仕掛けという感じ。

ツマミも4つもあるし。

そういえば、回路図と配線図で可変抵抗器のピンの接続が4つとも反対になってる。(1番と3番が逆になってる)

色々見て回った結果、配線図の方を信用することにしている。

プリント基板パターンはほんの少し、Resonanceの辺りを自分好みに変更。

 

次にプリント基板作成。

いつものようにぶどう紙でアイロン転写。

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やっぱり周辺が転写し切れないんだよなー。

アイロンの掛け方の問題もあるんだろうけど、パターンより少し大きめにプリント基板を切っておいて、熱転写してから実際の大きさにカットする方がいいんだろうか。

 

マジックで欠けた部分を補完してエッチングしてから穴開け。

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やっぱりマジックで補完した所は弱くてエッチングで溶け気味。

ショートしてそうな所はこの時点でカッターで削っておく。

 

ベンジンに浸しながら紙やすりでトナーを剥ぎ取る。

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ピカピカ。

やはり周辺のGNDのパターン部分は溶け気味。

うん、やっぱり大きめにカットしておいて、最後にカットするべきなんだろうな、これ。

ケチってピッタリのサイズで切ってはいかんようだな。

 

まあ、とはいえ、自分的には割りと満足な出来。

ピカピカ。

 

テスターでショートしてる所がないかチェックしてからフラックス塗ってプリント基板は完成。

 

まだ部品は買ってきてないのだが、KiCad上ではこんな感じに出来上がることになっている。

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さてこいつは上手く完成させることができるかな。

Mutron III クローンの回路図2種の比較

Mutron III クローンの Neutron と Naughty Fish の回路図を比較した。

違いは以下の7つだった。
(1) C1  4.7uFのタンタル → 1uFのフィルム
(2) C14 15uFの無極性   → 1uFのフィルム
(3) 追加:VOLの100K(B)ポット
(4) Rx 150~4.7K    → 330+5Kの半固定抵抗
(5) Peakの150K(A)ポット → 390K+250K(B)ポット(並列)
(6) 電源部分全般
(7) 追加:U3aの1番ピンの先に表示用LED

(1)と(2)は信号ラインのコンデンサなんで出音に関係するのか?
(3)はオリジナルにはない出力音量のボリューム。
(4)は調整をトリムで出来るので便利そう。
(5)は結果としてどちらも150Kのポットなんだろうけど、カーブを変えてるということかな。
(6)は電源部分で Naughty Fish の方が慎重で丁寧な気がする。
(7)はエフェクトON/OFFとは別のピッキングの強弱を示してくれるLEDらしい。

ということで Naughty Fish の方が少し調整に便利な回路になってる以外はほぼ同じ、という認識でよいのではなかろうか。

Mutron III (Neutron Filter A Mutron III Workalike)

Musitronics™ Mu-tron III™ (Neutron) | General Guitar Gadgets

diffs between ggg_neutron_sc.pdf (Version 2014March23)
and neutron_filter.pdf (Version 1.01d).

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  1. C of Q1 should connect to IC4 (not E of Q1)
  2. R15 should connect to -9v (not +9v)
  3. 2nd pin of 150k log pot should connect to 7th pin of IC2
  4. R6 should connect to 1st pin of IC2

2014.10.18

These diffs were corrected by Version 2014October12.

see http://www.generalguitargadgets.com/historyfiles/neutron_hist.txt

 

Landgraff Clean Boost (2)

以前に作った Clean Boost( http://sutonpu.hatenablog.jp/entry/2014/07/12/234500 )を小さなケースに入れてみることにした。

で、

  • 配線を最少にするためにGAINのポットとLEDを基板上に取り付ける
  • 電源は電池のみということにして、電池スナップの+を基板に直接配線

と、するために基板を作り直して部品を載せかえることに。

 

基板のレイアウトを変更するので、以前に入力したのをもとにKiCadで検討。

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基板作成中。

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やっぱり抵抗とかダイオードは寝てるのが美しいなー。

 

GAINのポットとLEDを基板に取り付け。

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ポットとLEDを基板に直付けすると配線の手間が省けて本当に楽だなー。

これはいいやー。

 

そしてこの基板をケースにこんな感じで納める。

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で、今回は入力をジャックじゃなくL型プラグにしてみた。

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楽器側のジャックに直接このL型プラグを突っ込むという形態のを前から作ってみたかったのだが、それを実現してみた。

Switchcraft 220 とか使うともっとそれらしくてかっこいいのだけど高い、あれ。

 

このクリーンブースターはほんとにきれいにブーストしてくれて、楽器のグレードが上がった感じがして良いな。